桧家住宅は、全館空調「Z空調」を全棟に標準搭載し、価格の分かりやすさと豊富な間取りアイデアを両立しているハウスメーカーです。

2026年時点では、スタンダードモデルの「スマート・ワン」と、断熱等級6や高耐久外装を採用した上位モデル「エリート・ワン」を展開しています。

一方で、商品による断熱仕様の違い、Z空調の維持管理、耐震等級3の計算方法、屋上や小屋裏収納の将来費用など、契約前に確認すべきポイントも少なくありません。

この記事では、桧家住宅の坪単価、商品、住宅性能、保証、メリット・デメリット、比較すべきハウスメーカーまで整理します。

この記事の結論

桧家住宅は、全館空調と間取りの楽しさを予算内で両立したいご家庭に向いているハウスメーカーです。

  • 坪単価は公開されている建築実例で4690万円ですが、2026年の資金計画では7090万円前後を中心に考えると現実的です
  • 「スマート・ワン」と「エリート・ワン」、企画型の「セレクト」と自由設計の「カスタム」を組み合わせて選びます
  • Z空調は全棟標準搭載で、累計導入実績は35,000棟を超えています
  • 全棟で気密測定を実施し、公式サイト掲載の実測平均C値は0.31です
  • エリート・ワンは、対象地域において断熱等級6を標準化しています
  • 耐震等級3は全棟で標準ですが、公式サイトに記載された計算方法は壁量計算です
  • 構造躯体と不同沈下の初期保証は30年、最長保証は60年です
  • Z空調の快適性だけでなく、音、風量、電気代、修理時の生活まで確認する必要があります
  • 一条工務店、アイ工務店、ヤマト住建、ウィザースホームなどと比較すると違いが分かりやすくなります

1.桧家住宅はどんなハウスメーカー?

桧家住宅は、株式会社ヒノキヤグループが展開する木造住宅ブランドです。ヒノキヤグループは、ヤマダホールディングスの100%子会社となっています。

最大の特徴は、ダイキン、協立エアテック、ヒノキヤグループの技術を組み合わせて開発した全館空調「Z空調」です。

比較項目内容
運営会社株式会社ヒノキヤグループ
親会社株式会社ヤマダホールディングス
主な構造木造軸組工法と耐力面材を組み合わせたハイブリッド工法
主力商品スマート・ワン、エリート・ワン
設計方法セレクト、カスタム
全館空調Z空調を全棟標準搭載
耐震性能全棟耐震等級3
気密性能全棟気密測定、実測平均C値0.31㎠/㎡
保証構造躯体・不同沈下の初期保証30年、最長60年
得意な提案小屋裏収納、アトリエ、青空リビング、ガレージ、コミュニケーションブリッジ

桧家住宅は、単純に建物価格が安いローコスト住宅というより、全館空調や収納、屋上などを採用しながら総額を調整しやすいミドルコスト帯の住宅会社と考えると分かりやすいでしょう。

2.桧家住宅の坪単価は7090万円が目安

桧家住宅は公式の一律坪単価を公開していません。

2026年の価格を扱う住宅情報サイトでは、70万円前後や平均86万円台とする調査もあります。

古い実例、地域、商品、オプション、価格に含まれる工事範囲によって大きな差があるため、2026年の資金計画では坪単価7090万円前後を中心に考えるのが現実的です。

2-1.坪数別の本体価格目安

延床面積坪単価70万円の場合坪単価80万円の場合坪単価90万円の場合
30坪2,100万円2,400万円2,700万円
35坪2,450万円2,800万円3,150万円
40坪2,800万円3,200万円3,600万円
45坪3,150万円3,600万円4,050万円

上記は建物本体価格を想定した概算です。実際の引き渡し価格には、次の費用が加わります。

  • 屋外給排水工事
  • 地盤改良工事
  • 電気・ガスの引込工事
  • 確認申請や設計に関する費用
  • 照明、カーテン、エアコンなどの追加設備
  • 太陽光発電、蓄電池、V2H
  • 外構工事
  • 登記、住宅ローン、火災保険などの諸費用

本体価格に対して、付帯工事や諸費用を含む建物関連総額が1.21.35倍程度になるケースもあります。ただし、土地条件や地盤改良によって上振れするため、坪単価だけで予算を判断してはいけません。

2-2.坪単価を比較するときの注意点

同じ35坪でも、住宅会社ごとに施工面積と延床面積の扱いが異なります。

バルコニー、玄関ポーチ、吹き抜け、小屋裏収納、ガレージなどを施工面積へ含める会社では、見かけ上の坪単価が安くなることがあります。

比較時は次の金額を分けて確認しましょう。

  1. 建物本体価格
  2. 建物オプション
  3. 付帯工事
  4. 外構工事
  5. 太陽光発電・蓄電池
  6. 諸費用
  7. 土地代
  8. 土地に関する造成・解体・地盤改良費

3.桧家住宅の商品ラインナップ

桧家住宅の商品選びには、「建物の仕様」と「間取りの決め方」という2つの軸があります。

3-1.スマート・ワンとエリート・ワンの違い

比較項目スマート・ワンエリート・ワン
位置付けスタンダードモデル最高峰モデル
Z空調標準搭載標準搭載
気密測定全棟実施全棟実施
断熱材地域によりアクアフォームLITEなど対象地域でアクアフォームNEOなど
断熱等級地域・プランごとに確認対象地域で断熱等級6
外装高品質サイディングなどガルバリウム鋼板や高耐候サイディングなど
向いている人価格と快適性のバランスを重視する人断熱性・外装耐久性も高めたい人

スマート・ワンは価格を抑えやすい一方、エリート・ワンは断熱仕様と外装材が強化されています。

商品名だけで判断せず、UA値、窓、外壁、屋根、保証条件を同じ表に並べて比較しましょう。

3-2.セレクトとカスタムの違い

比較項目セレクトカスタム
設計方法用意されたプランから選ぶ企画型住宅セミオーダー式の自由設計
価格抑えやすいセレクトより上がりやすい
間取り自由度一部変更に制限がある敷地や希望に合わせやすい
資金計画早い段階で把握しやすい基準床面積をもとに算出
向いている人間取りへの強いこだわりがない人L字型・T字型や個別動線を希望する人

カスタムでは、桧家住宅独自の基準床面積が同じであれば、基本的に建物形状や間取りが変わっても価格が変わらない定額自由設計を採用しています。

ただし、設備、外装、窓、収納などのオプション費用まで定額になるわけではありません。

4.桧家住宅の特徴12

特徴内容
1Z空調を全棟標準搭載
2全棟で気密測定を実施
3エリート・ワンは対象地域で断熱等級6
4全棟耐震等級3
5第一種全熱交換換気を採用
6MAXairで室内を空気清浄
7極楽加湿と除湿コンセントを用意
8セレクトとカスタムから設計方法を選べる
9小屋裏収納やアトリエが得意
10青空リビングやアクティブガレージを提案
11セレクテリアで内装を選びやすい
12初期保証と最長60年保証を用意

5.最大の特徴は全館空調「Z空調」

Z空調は、一般的な家庭用エアコン、第一種全熱交換換気、桧家住宅の断熱・気密性能を組み合わせた全館空調です。

2026年時点の公式サイトでは、導入実績35,000棟以上と案内されています。

5-1.Z空調のメリット

  • 廊下、洗面所、トイレを含めて温度差を抑えやすい
  • 各部屋へ壁掛けエアコンを設置する必要がない
  • 家庭用エアコンを利用しているため、フィルター掃除が比較的分かりやすい
  • 45坪程度までの住宅では、エアコン本体2台が基本的な目安
  • リビングセンサーで、生活位置に近い場所の温度を感知できる
  • Z空調の対象機器には10年保証が用意されている

特に、在宅時間が長いご家庭、子どもが小さいご家庭、室内の温度差を減らしたいご家庭には相性のよい設備です。

5-2.電気代の見方

公式サイトでは、3040坪のZ空調オーナー宅を対象に、2019年の年間消費電力調査を実施しています。

ただし、現在とは電気料金単価が異なります。実際の電気代は、次の条件によって変わります。

  • 建築地域
  • 延床面積
  • 設定温度
  • 窓の大きさと方位
  • 吹き抜けや勾配天井
  • 家族の在宅時間
  • 太陽光発電の有無
  • Z空調以外の家電使用量
  • フィルターの清掃状況

展示場では、営業用のシミュレーションだけでなく、同じ地域、同じ広さ、同じ家族構成に近いオーナー宅の年間実測データを確認しましょう。

6.Z空調で後悔しないための5つの注意点

6-1.部屋ごとの完全な個別空調ではない

Z空調は家全体の温度差を抑える仕組みです。家族ごとに好みの温度が大きく異なる場合は、個別エアコンの方が調整しやすい可能性があります。

吹出口ごとの風量は調整できますが、各居室を完全に異なる温度へ設定できるとは限りません。

6-2.音と風を実物で確認する

エアコン本体、吸込口、吹出口の近くでは運転音や風を感じることがあります。

静かな展示場だけでなく、Z空調が強く稼働する真夏や真冬に体感することが重要です。

6-3.大きな窓や長いダクトは温度差の原因になる

大開口窓、西日が強い部屋、吹き抜け、複雑な間取りでは空調負荷が大きくなります。

桧家住宅では、方位に応じたサイズやシャッター、ブラインド、アウターシェード、庇などを検討する日射遮蔽設計を採用しています。Z空調だけに頼らず、窓から入る日射を抑える設計が必要です。

6-4.故障時の対応を確認する

Z空調には10年保証がありますが、10年を超えた後の修理費や交換費は別に考える必要があります。

  • 修理受付から訪問までの日数
  • エアコン本体の交換費用
  • 天井や壁を解体せず交換できるか
  • 真夏・真冬に故障した場合の代替空調
  • 換気システムの交換時期と費用

これらを契約前に確認しておきましょう。

6-5.フィルター清掃と交換が必要

全館空調はメンテナンスフリーではありません。エアコンフィルターや換気フィルターに汚れがたまると、風量や冷暖房効率が低下します。

掃除する場所、頻度、交換部品の価格まで確認してから判断してください。

7.空気清浄・加湿・除湿まで組み合わせられる

桧家住宅では、Z空調に空気清浄や湿度管理を組み合わせる設備を用意しています。

7-1.MAXair

MAXairは、Z空調の空気循環経路へ電子式集塵フィルターを組み込むシステムです。

公式試験では、一定条件下で花粉、カビ、PM2.5などの微粒子を90%以上捕集するとされています。金属フィルターは1回程度の水洗いで繰り返し使用できます。

ただし、室内にあるすべての汚染物質や臭いを除去できるわけではありません。キッチン換気、局所換気、適切な清掃も必要です。

7-2.極楽加湿

極楽加湿は、壁の給水コンセントと接続することで、毎日の水補給を減らせる加湿システムです。

Z空調と併用し、基本的に1フロア1台で加湿します。公式の実験棟では平均湿度46%という結果が掲載されていますが、住宅ごとの湿度を保証する数値ではありません。

内部清掃は必要で、カートリッジも定期的に交換します。

7-3.除湿コンセント

除湿コンセントは、市販の連続排水機能付き除湿機から出る水を、床面の排水口へ流す仕組みです。

除湿機本体は別途必要ですが、タンクの水捨てを減らせるため、ランドリールームとの相性がよい設備です。

8.断熱性能と気密性能

8-1.全棟の実測平均C値は0.31

桧家住宅は全棟で気密測定を実施し、公式サイトでは実測平均C値0.31㎡と公表しています。

断熱材を施工した直後に測定し、基準を満たさない場合は断熱材を吹き増したうえで再測定します。引き渡し時には、気密性能試験結果報告書が発行されます。

平均値だけでなく、自分たちの住宅で測定した実測値を受け取れる点は評価できるポイントです。

8-2.エリート・ワンは断熱等級6

エリート・ワンは、対象地域で断熱等級6を標準化しています。

一方、スマート・ワンとエリート・ワンでは、地域によって断熱材や窓の仕様が異なります。

地域・商品主な断熱仕様
スマート・ワンの5〜7地域アクアフォームLITE
エリート・ワンの5〜7地域アクアフォームNEO
3・4地域アクアフォームNEOなど
2地域ネオマフォームを使った外張りダブル断熱
3〜7地域の窓樹脂サッシとLow-Eペアガラス
2地域の窓樹脂サッシとダブルLow-Eトリプルガラス

温暖地では、基本仕様が樹脂サッシとペアガラスです。トリプルガラスを希望する場合は、変更可否と追加費用を確認しましょう。

8-3.UA値は自分たちの間取りで確認する

公式サイトに掲載されるUA値は、モデルプランによる算出値です。

窓の数、大きさ、方位、建物形状によってUA値は変わるため、契約予定プランで次の項目を確認してください。

  • 設計UA値
  • 断熱等級
  • 窓のガラス枚数
  • サッシの材質
  • 玄関ドアの断熱性能
  • 気密測定の社内基準値
  • 日射取得率と日射遮蔽率

9.吹付断熱材は危険なのか

桧家住宅では、現場発泡ウレタン断熱材のアクアフォームシリーズを採用しています。

吹付断熱材の原料に使われるMDIなどのジイソシアネートは、施工時に適切な防護が必要な物質です。過剰な職業曝露では、喘息や呼吸機能への影響、皮膚への影響が報告されています。

一方で、施工中の原料への曝露と、硬化した断熱材が施工された住宅で暮らすことは分けて考える必要があります。

「吹付断熱材だから安全」「イソシアネートを使うから入居後も危険」と、どちらかへ断定するのは適切ではありません。

不安がある場合は、次の資料や施工管理を確認しましょう。

  • 使用する断熱材の商品名
  • 安全データシート
  • 施工者が使用する保護具
  • 施工中の立入制限
  • 施工後の換気期間
  • 施工厚さと充填状態
  • 気密測定結果
  • 引き渡し前の室内空気環境測定の可否

10.耐震等級3でも計算方法まで確認する

桧家住宅は、全棟で耐震等級3を標準としています。

木造軸組工法にEXハイパーボードなどの耐力面材を組み合わせ、24mmの構造用合板を使った剛床工法やベタ基礎を採用しています。

ただし、公式サイトに記載されている耐震等級3の計算方法は壁量計算です。

10-1.耐震等級3は計算方法によって確認内容が違う

計算方法主な特徴
壁量計算耐力壁の量や配置を中心に確認する
性能表示計算壁量に加え、床倍率や接合部などを確認する
許容応力度計算柱、梁、耐力壁、接合部などへかかる力を詳細に確認する

耐震等級3という表示が同じでも、どの計算方法で確認したかは異なります。

吹き抜け、大空間、ビルトインガレージ、スキップフロア、屋上などを採用する場合は、構造計算方法を詳しく確認しましょう。

10-2.契約前に確認したい耐震項目

  • 耐震等級3は標準見積りに含まれているか
  • 壁量計算、性能表示計算、許容応力度計算のどれか
  • 設計住宅性能評価書を取得するか
  • 建設住宅性能評価書を取得するか
  • 長期優良住宅の認定を取得するか
  • 吹き抜けや大開口を含む状態で耐震等級3になるか
  • 基礎まで含めた構造計算を行うか
  • 太陽光発電や屋上設備の荷重を反映しているか

11.間取りのアイデアが豊富

桧家住宅は、住宅性能だけでなく、暮らしを分かりやすく変える間取り提案を得意としています。

11-1.青空リビング

青空リビングは、屋根部分を活用する屋上庭園です。

庭を取りにくい都市部でも、外からの視線を抑えた屋外空間をつくれます。バーベキュー、子どもの遊び場、ペットスペースなどに利用できます。

一方、屋上は防水層、排水口、手すり、外部家具の維持管理が必要です。保証期間だけでなく、防水更新費と点検方法を確認しましょう。

11-2.アクティブガレージ

車を置くだけでなく、アウトドア用品、自転車、釣り道具、トレーニング器具などを収納できるガレージです。

ビルトインガレージにする場合は、耐震壁の配置、排気、騒音、断熱、床の防水、固定資産税への影響も確認する必要があります。

11-3.アトリエ

屋根形状を活かして、平屋に1.5階のような空間をつくる提案です。

書斎、趣味室、収納、子どもの遊び場として活用できます。天井高さ、床面積への算入、固定資産税、換気、窓の位置を確認しましょう。

11-4.小屋裏収納

桧家住宅は屋根断熱を採用しているため、小屋裏空間を室内に近い温熱環境にしやすい点が特徴です。

ただし、居室ではなく収納として扱う場合は、天井高さや面積に法的な制限があります。コンセントや空調を設置して実質的な居室として使えるかは、自治体や確認検査機関の判断も踏まえて確認してください。

11-5.コミュニケーションブリッジ

LDKや階段とつながる中間領域へ、勉強や仕事に使えるカウンターを設ける提案です。

子どもの様子を見ながら仕事や家事をしやすい一方、音やオンライン会議の背景が気になる場合は個室書斎との使い分けが必要です。

12.セレクテリアで内装を選びやすい

セレクテリアは、プロがコーディネートしたインテリアスタイルから好みの空間を選ぶ仕組みです。

床、建具、クロス、照明、家具の色を一から決める負担を減らし、内装全体の統一感を出しやすくなります。

ただし、選択できる床材や設備の範囲は商品と支店によって異なる可能性があります。標準仕様とオプションの境界を確認しましょう。

13.外壁・屋根とメンテナンス性能

エリート・ワンでは、高耐久外装として2つのタイプを選択できます。

外装タイプ主な特徴
TYPE Gスーパーガルテクトやガルバリウム鋼板の金属外壁
TYPE X高耐候サイディングと屋根材を組み合わせる外装

ガルバリウム鋼板は軽量で、シャープ外観をつくりやすい素材です。一方、衝撃によるへこみ、傷からの腐食、雨音、沿岸部の塩害などに注意が必要です。

高耐候サイディングも、将来にわたって完全にメンテナンス不要ではありません。外壁本体だけでなく、目地、シーリング、付帯部、軒天、雨樋まで含めた修繕計画を確認しましょう。

14.保証は初期保証と延長条件を分けて確認する

2026年時点の公式保証は次のとおりです。

保証対象初期保証
構造躯体30年
不同沈下30年
防水15年
防蟻20年
Z空調10年
対象住宅設備10年
延長保証最長60年

最長60年保証は、何もしなくても60年間すべてが無償保証される制度ではありません。

20年目までの定期点検は無償ですが、それ以降は有償です。保証の延長には、定期点検を受け、必要と判断された有償の耐久工事を実施することが条件となります。

また、FC店では保証内容や点検時期が異なる場合があります。契約主体と保証書の発行会社を必ず確認してください。

15.太陽光発電・蓄電池・V2Hも選べる

桧家住宅では、太陽光発電、テスラの家庭用蓄電池Powerwall、EVと住宅をつなぐV2Hを組み合わせた「エネレボZ」を展開しています。

Powerwallは13.5kWhの蓄電容量を持ち、停電時に分電盤全体をバックアップできる仕組みです。

ただし、蓄電池やV2Hは、必ず経済的に得になる設備とは限りません。

  • 導入費用
  • 補助金
  • 太陽光発電容量
  • 昼間と夜間の使用電力量
  • EVの在宅時間
  • 電力契約
  • 売電単価
  • パワーコンディショナーの交換費
  • 災害時に必要な電力量

これらを踏まえ、電気代削減と災害対策を分けて検討しましょう。

16.桧家住宅のデメリットと後悔しやすいポイント

16-1.最安クラスの住宅会社ではない

Z空調が標準搭載されるため、個別エアコンで十分なご家庭にとっては割高になる可能性があります。

「全館空調を使いたいか」を先に判断することが重要です。

16-2.商品によって断熱仕様が違う

スマート・ワンとエリート・ワンでは、断熱材や外装仕様が異なります。

「桧家住宅は高断熱」という会社全体のイメージだけでなく、自分たちが契約する商品と地域の仕様を確認しましょう。

16-3.温暖地はペアガラスが基本

37地域では、樹脂サッシとLow-Eペアガラスが基本仕様です。

トリプルガラスを標準とする競合メーカーもあるため、窓性能を重視する場合は比較が必要です。

16-4.耐震等級3の計算方法は壁量計算

全棟耐震等級3は安心材料ですが、許容応力度計算を標準とする住宅会社と同じ条件ではありません。

複雑な間取りを希望する場合は、詳細な構造計算へ変更できるか確認しましょう。

16-5.屋上は定期的な防水管理が必要

青空リビングは魅力的ですが、防水層や排水口を維持管理する必要があります。

初期費用だけでなく、15年、20年後の修繕費まで確認してください。

16-6.設備を増やすほどメンテナンス対象も増える

Z空調、MAXair、極楽加湿、除湿機、太陽光発電、蓄電池、V2Hを採用すると、快適性は高まりますが、将来交換する機器も増えます。

設備ごとの保証、耐用年数、交換費用を一覧で受け取りましょう。

16-7.担当者によって提案力に差が出る可能性がある

自由設計のカスタムでは、要望整理、敷地の読み方、動線設計、オプション選定によって完成度が変わります。

展示場へ直接行くと担当者が決まる場合があるため、経験や得意分野を確認してから相談することが重要です。

17.桧家住宅が向いている人・向いていない

17-1.向いている

  • 全館空調のある暮らしを希望する
  • 廊下や洗面所を含む温度差を減らしたい
  • 予算を抑えながら小屋裏や屋上を採用したい
  • 収納や子育て向けの間取り提案を求める
  • 内装を一から決めるより、コーディネートから選びたい
  • 価格の分かりやすい企画住宅を希望する
  • 気密測定を全棟で実施する会社を選びたい

17-2.向いていない可能性がある

  • 各部屋を完全に別の温度へ設定したい
  • 在宅時間が短く、全館空調をほとんど使わない
  • 断熱等級7やトリプルガラスを最優先したい
  • 許容応力度計算を標準条件にしたい
  • タイル外壁などの素材感を最優先したい
  • 設備を減らしたシンプル住宅を希望する
  • ハイブランドメーカーとしての知名度や設計提案を重視する

18.桧家住宅と比較したいハウスメーカー

住宅会社比較したいポイント向いている人
桧家住宅Z空調、間取りアイデア、価格の分かりやすさ全館空調と間取りを両立したい人
一条工務店断熱等級7、トリプル樹脂サッシ、床暖房、太陽光発電断熱性能と設備を最優先したい人
アイ工務店断熱等級6、自由設計、大空間、収納提案間取り自由度を重視したい人
ヤマト住建断熱等級6〜7、ダブル断熱、全館空調YUCACO断熱数値と全館空調を比較したい人
ウィザースホーム2×6工法、断熱等級6、外壁タイル外壁の耐久性と断熱性を重視する人
クレバリーホーム外壁タイル、FC展開、価格とのバランスタイル外壁を予算内で検討したい人

一条工務店は断熱性能、アイ工務店は間取り自由度、ヤマト住建は断熱グレード、ウィザースホームとクレバリーホームは外壁材が比較の軸になります。

桧家住宅だけを見て決めるのではなく、重視する項目が異なる3社程度から同じ条件で見積りを取得しましょう。

19.桧家住宅の価格を抑える方法

19-1.セレクトを優先して検討する

希望に近い企画プランが見つかる場合は、カスタムよりセレクトの方が価格を抑えやすくなります。

最初から自由設計に決めず、セレクトで希望が実現できない部分を整理してから判断しましょう。

19-2.スマート・ワンとエリート・ワンを総額で比較する

エリート・ワンは価格が上がりますが、断熱仕様や外装材をスマート・ワンへ追加すると、価格差が小さくなる場合があります。

商品価格だけでなく、希望する仕様へそろえた後の総額で比較してください。

19-3.屋上・小屋裏・ガレージの優先順位を決める

魅力的な提案をすべて採用すると、建物価格だけでなく、将来の修繕費も増えます。

  • 毎週使う設備
  • 月に数回使う設備
  • 年に数回しか使わない設備

この3段階に分けると、削減しても後悔しにくい項目を判断できます。

19-4.オプション上限を先に決める

契約後に設備や内装を追加すると、当初予算を超えやすくなります。

契約前の見積りに、次の項目まで含めましょう。

  • キッチン・洗面・浴室の希望仕様
  • 床材
  • 照明
  • コンセント
  • 造作収納
  • 太陽光発電
  • 蓄電池
  • 外構
  • カーテン
  • エアコンや空調関連設備

19-5.同じ条件で他社見積りと比較する

坪単価ではなく、延床面積、断熱等級、耐震等級、窓、太陽光、外構をそろえた総額で比較することが重要です。

20.展示場で確認したい12の質問

  1. 見積りの商品はスマート・ワンとエリート・ワンのどちらですか
  2. セレクトとカスタムでは総額がいくら違いますか
  3. Z空調を含む建物価格はいくらですか
  4. 同じ地域・広さの年間電気代実績を見せてもらえますか
  5. Z空調が故障した場合の交換費用はいくらですか
  6. 契約予定プランのUA値はいくつですか
  7. 窓はペアガラスとトリプルガラスのどちらですか
  8. 完成後のC値は測定しますか
  9. 耐震等級3はどの計算方法で確認しますか
  10. 設計・建設住宅性能評価書を取得しますか
  11. 最長60年保証を維持するための有償工事はいくらですか
  12. FC店の場合、直営店と保証や標準仕様がどう違いますか

21.桧家住宅に関するよくある質問

21-1.桧家住宅はローコスト住宅ですか?

最安価格を重視するローコスト住宅というより、ミドルコスト帯のハウスメーカーです。

Z空調が全棟標準であることを考えると価格競争力がありますが、エリート・ワン、屋上、太陽光発電、蓄電池などを追加すれば総額は上がります。

21-2.Z空調はつけっぱなしにした方がよいですか?

高気密・高断熱住宅では、短時間ごとに停止と再稼働を繰り返すより、一定温度で継続運転した方が快適性と効率を保ちやすい場合があります。

ただし、季節、在宅時間、太陽光発電の有無によって最適な運転方法は異なります。

21-3.桧家住宅は寒いですか?

Z空調、断熱材、樹脂サッシによって家全体の温度差を抑えやすい住宅です。

ただし、スマート・ワンとエリート・ワン、地域、窓面積、日射、設定温度によって体感は変わります。会社名だけで判断せず、契約プランのUA値と窓仕様を確認してください。

21-4.桧家住宅は地震に弱いですか?

全棟で耐震等級3を標準としているため、地震に弱い住宅会社とはいえません。

ただし、耐震等級3の計算方法は壁量計算とされています。より詳細な構造確認を希望する場合は、性能表示計算や許容応力度計算への対応を確認しましょう。

21-5.桧家住宅は倒産の心配がありますか?

ヒノキヤグループはヤマダホールディングスの100%子会社であり、2026年3月期は増収・増益と公表されています。

ただし、どの大手企業でも将来の経営を保証することはできません。会社規模だけでなく、契約金の支払時期、完成保証、保証書の発行主体も確認することが大切です。

まとめ

桧家住宅は、Z空調を中心とした温熱環境と、小屋裏収納、アトリエ、青空リビングなどの間取り提案を、比較的分かりやすい価格で実現できるハウスメーカーです。

2026年の坪単価は、公開情報では4690万円と幅がありますが、実際の資金計画では7090万円前後を中心に考え、付帯工事、外構、諸費用まで含む総額で判断しましょう。

特に確認したいのは次の5点です。

  • スマート・ワンとエリート・ワンの断熱仕様差
  • セレクトとカスタムの価格差
  • Z空調の電気代、音、修理費
  • 耐震等級3の計算方法
  • 最長60年保証の延長条件

桧家住宅が合うかどうかは、Z空調を本当に必要とするか、断熱性能と間取りのどちらを優先するかによって変わります。

一条工務店、アイ工務店、ヤマト住建、ウィザースホームなどと同じ条件で比較し、自分たちが重視する性能に予算を配分しましょう。

この記事の監修

マイホームヒーローズ代表 潟沼勇気
宅地建物取引士・FP2級・住宅ローンアドバイザー

出典・引用元

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